低周波機器は、医療機器としてのJIS規格で「出力電流は、出力端子に500Ωの無誘導抵抗器を接続し、出力調整器を最大出力の位置にしたとき、電流が50mA(実効値)を越えてはならない。」と規定されています。
また家庭用低周波機器では安全上の配慮から「出力電流を20mA以下」に規定されています。
さてそこで
「電圧と電流について」以下の2図を通しご説明させて頂きます。
【電圧と電流の関係について(図1)】電流を流す力を「起電力」といいます。起電力により電流を連続的に供給する装置が「電池(直流)」や「発電機(交流)」です。
電流は、水がパイプの中を高いところから低いところへ流れ落ちるのとよく似ています。
水は高いところから低いところへ流れますが、この高さに相当するものを「電位」と呼びます。
そして高低差に相当するもの、すなわち電位の差(電位差)を
「電圧」と呼びます。起電力はこの電圧で表され、単位は
「ボルト(V)」です。
【電流の単位について(図2)】「電流」は「毎秒流れる電荷の量によって測る」もので
「アンペア(A)」の単位で表します。
1Aとは「ある断面を1秒間に1クーロン(記号C)の電荷が移動する電流」をいいます。

人体に流れる「通電流」は、電極間に加えた「電圧」に比例し、人体の「インピーダンス(抵抗)」に反比例します。これを
「オームの法則」と呼びます。
電圧と電流を理解することにより、低周波機器の人体に流れるイメージがわかってきますね。
次回は
「極性」についてご説明させて頂きます。
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